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ごあいさつ

 このほど、日本医療マネジメント学会第 18 回東京支部学術集会を開催させていただくこととなりました。
 首都・東京は、1,360 万人を超える人口を擁する、名実ともに世界を代表する大都市です。また、東京都内の病院は近隣各県からの受療も多いことから、昼間人口で見れば都内の病院は1,500 万人以上もの人々の健康を護っていることになります。病院・診療所数は23,000 施設、病床数は12 万床を超え、東京が世界最大級の医療密集地であることは疑いようもありません。このような人口密集地においては、人々の生活動線も極めて複雑です。ひとことで「地域医療」といっても、その地域の範囲を表現することすら容易ではありません。
 言うまでもなく、地域医療において「顔が見える関係」はきわめて重要です。しかし、仮に顔が見えない相手であっても繋がることができる柔軟さが大都会には必要であり、そのためには病院が見える、地域が見える、このような医療の形づくりが不可欠ともいえます。そこで、本学術集会のメインテーマは「病院マネジメントの見える化」としました。
 日本医療マネジメント学会が扱ってきたクリティカルパス、医療安全、医療福祉連携、医療材料、電子化、医師事務作業補助等のテーマは、いずれも医療の質と効率性の向上を目的に、まずは可視化を図り、マクロな観点から業務や資源等の最適化を行うというプロセスが共通しています。このような改善活動を意識した可視化すなわち「見える化」を多職種で行うことが、地域に見える病院づくりにつながっていきます。
 江戸を開府した徳川家康が本格的に整備した社会資源の一つに「一里塚」があります。物ごとが見えるためには物差しが必要であり、病院マネジメントを見える化するためには、初めて出会った人にも伝わるようなデータ・情報という基盤が必要です。このことから、サブテーマを「1,360 万都民の健康を護る一里塚」としました。
 医療現場の諸課題を、データ・情報を上手く活用して改善に結び付ける議論を、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・リハビリテーション専門職・福祉職・診療情報管理士・事務職等の多職種で、幅広く考える場にしていきたいと考えております。
 皆様のご参加をお待ちしております。

 

学術集会長写真
日本医療マネジメント学会第18回東京支部学術集会
会長 瀬戸 僚馬 
(東京医療保健大学)

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