[戻る]

ごあいさつ

 この度、日本医療マネジメント学会第19回東京支部学術集会を、国際医療福祉大学の東京赤坂キャンパスにて開催させていただくこととなりました。本学での開催は、2008年に武藤正樹教授の主催にて移転前の東京青山キャンパスにて開催以来、11年ぶりとなります。  11年前と比べ社会の状況は大きく変化し、少子高齢化の進行と労働人口の減少を背景として長時間労働が大きな社会問題となっています。医療においても例外ではなく、医療者の激務の改善が急務と考えられており、そのために医療提供の仕組みや医療者の働き方を抜本的に変革していくことが求められています。
 2017年4月にまとめられた厚生労働省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」報告書では、今後の地域包括ケアシステムの普及や、人工知能(AI)やIoTなどICTの急速な進展を見据え、医師と他の医療職間で行う「タスク・シフティング(業務の移管)/タスク・シェアリング(業務の共同化)」を提言しています。  タスク・シフティング/タスク・シェアリングは、医療マネジメント学会が推進してきたクリティカルパスや医療連携、チーム医療などの活動と深く関係しています。一方、国際医療福祉大学では医療福祉専門職の育成とその地位向上を志し、「チーム医療・チームケア」に貢献できる専門性の高い人材教育に取り組んできました。そこで、本学が主催する今回の学術集会のテーマは「チーム医療と働き方改革」とし、武藤正樹教授の基調講演「働き方改革、今でしょ!」や、シンポジウムなどを通じて、今後の医療政策の行く末を見据えた医療提供のあり方や医療者の働き方について、皆さんと議論できればと考えています。また、一般演題では、医療安全、医療の質、感染制御、地域連携、チーム医療、情報活用、クリティカルパスなど、多岐にわたる演題を募集しています。
 昨今の経済事情にかんがみ、大会運営にあたっては最小限の経費となるよう努力して参ります。他方で、東京の物価等を考慮しますと、学術集会参加費のみでの開催は、充実した議論を行うには非常に苦しい面もございます。つきましては、学術集会の趣旨にご協賛いただける方に、ランチョンセミナーの共催者という形でご支援をお願いしたいと考えております。
 何卒ご高配賜りますようお願い申し上げます。 

 

池田俊也
日本医療マネジメント学会 第19回東京支部学術集会 会長
国際医療福祉大学大学院医学研究科 公衆衛生学専攻主任
池田 俊也 

Link

ページのトップへ戻る