第10回東京支部学術大会

会長挨拶

富田大会長


 この度、日本医療マネジメント学会第11回東京支部学術集会を担当させていただくことになりました。
 我が国は世界最速の高齢化と人口減少を目前にして、現在の医療システムを持続可能な形に変換することが必須であります。病院の機能分化と診療の分業化協力連携のモデルとして、脳卒中及び大腿骨頚部骨折の地域完結型の医療連携システムが全国に構築されつつあります。その連携を支えるツールとして地域連携クリティカルパスが作成運用されています。また、がん診療においても、病院と診療所との連携による切れ目のないがん治療を行うために、がん診療地域連携クリティカルパスが作成され運用が始まっています。本学術集会では、これらの連携体制や地域連携クリティカルパスの運用についての現状と問題点をテーマとし、診療の現場のさまざまな職種の方々にご参加いただき、多面的な検討、検証を行うことを企画いたしました。果たしてこれらの連携が患者に受け入れられているのか?診療所の医師達には混乱はないのか?全病院が参加できるのか?在宅と病院との連携に役立っているのか?地域連携クリティカルパスが真に患者のためになっているのか?など、本学術集会で自由闊達な意見交換が行えれば、本会を主催した意義があるものと考えます。皆様の積極的な演題のご応募およびご参加をお待ちしております。もちろん、連携以外のマネジメントに関する演題も大歓迎です。
 当院は、地域医療を担う赤十字病院として、医療、災害救護活動を主な任務としておりますため、このような学術集会の開催は慣れておりません。職員の手作りの学術集会ですので、行き届かない点はご容赦下さいますようお願い申し上げます。

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